産業用蓄電池の設置から稼働開始まで
産業用蓄電池を設置したいと思っても、だれかに相談できるわけではないので、「どの段階でどんなことをするのだろう?」という疑問は尽きないでしょう。太陽光発電システムや蓄電池の設置にあたって、どういったことに注意していれば良いのでしょうか。
今回は、設置目的の決定や事前調査、産業用蓄電池を維持・管理するまでの流れについてわかりやすく解説していきます。
【手順1】設置目的を明確化し、事前調査を行う
太陽光発電と蓄電池システムを導入するには、どのような目的で設置するのか、その目的を明確化し、事前調査を行わなければいけません。なぜなら、どのような場所にでも設置できるものではないからです。
まずは、産業用蓄電池における設置目的の明確化の仕方や事前調査とは、どのようなものなのか詳しくご説明します。
設置目的を明確化する
太陽光発電システムや産業用蓄電池を設置するには、設置目的の明確化が必要です。なぜなら、設置目的によって、システムの設計要件や課題が異なるからです。たとえば、下記のようなものが設置目的になります。
【設置目的の参考例】
・CO2を削減し、環境保全を最優先に進めたい。
・工場の屋根を利用したい。
・倉庫の屋上を有効に利用したい。
・従業員100人分の非常用電源を確保したい。
・災害時の事業運営のための電源を確保したい。
・夏場や冬場の消費電力の削減を行いたい。
事前調査を行う
設置目的を明確にしたら、太陽光発電システムや蓄電池システムのメーカーに事前調査の相談を行います。事前調査では、下記のことを調査していきます。
【設置スペース】
日射量は十分に足りているのか、電力系統へのアクセスに問題が出ないかについて調べていきます。現状から、もっとも最適な設置場所について、具体的に検討していきます。その際は、建物の設計図面があると、話し合いがスムーズにいきやすいです。
【設置場所の環境】
設置スペースが決まったら、設置場所の環境についてもチェックしていきます。なぜなら、海岸付近で塩害などの被害がでる可能性があるからです。また、太陽光パネルの反射によって周辺住民の迷惑にならないかも考えていく必要があります。
【設置期間】
太陽光発電システムや蓄電池システムの設置期間ですが、どのような規模のものを設置するかで、設置期間は大きく異なります。たとえば、10kWシステムを設置する場合は、1ヵ月程度必要となります。しかし、それよりも規模が大きく1000kWとなれば、4ヵ月程度はかかると考えておいた方が良いでしょう。
【条件や条例の確認】
設置場所の積雪量や防火基準、基準風速、風致地区、その他にも条例などをチェックしていきます。
【手順2】発電量をシミュレーションする
太陽光発電システムと産業用蓄電池を導入すれば、どの程度の発電量や売電収入が得られるかをシミュレーションしてみましょう。
太陽光発電池容量の計算の仕方
そもそも、太陽光発電システムの発電量は、モジュールと呼ばれる太陽電池の枚数や大きさに比例します。そのため、太陽電池容量について計算する際は、下記の公式を用いてください。
モジュールの公称最大出力×設置枚数=太陽電池容量
たとえば、モジュールの公称最大出力が200Wで設置枚数が10枚なら、2 kWと計算できます。
システム構成から予算を作成する
太陽光発電システムによって異なりますが、接続費用やシステム費用、土地造成費、システムの稼働にかかる費用をまとめていきましょう。もし、金融機関などから融資を受ける場合は、金利等も含めてコストとして予算を作成しましょう。
【手順3】太陽光発電・蓄電池システムを契約する
太陽光発電システムや産業用蓄電池システムを設置するメーカーに設計を依頼します。その後、見積書を受け取って提案内容に問題がないかを確認していきます。提案内容に納得がいくようであれば、契約を交わしていきます。
システムの基本設計を決める
システム構成や太陽電池アレイ容量の決定、傾斜角はどれくらいにするのかなど、さまざまなことを決めていきます。
ちなみに、システムの種類には大きく2つの種類があります。1つ目は、電力会社の系統と連系して電気を売買できる系統連系型です。2つ目は、電力会社の系統と完全分離している独立型です。
太陽電池アレイの設計や周辺機器を選定する
次に、太陽電池モジュールを選びます。アレイ直並列を決めたら、架台の設計を行っていきます。そして、太陽光発電システムの稼働に必要となる周辺機器を選んでいきます。周辺機器として選定するものは、下記のとおりです。
【周辺機器一覧】
・パワーコンディショナー
・中継端子箱
・分電盤
・積算電力計
・産業用蓄電池
・表示装置
【手順4】システムの設置と届け出の提出
太陽光発電システムを設置していく際は、太陽電池モジュールの設置工事から行っていきます。その後、配線工事を進めます。そして、設置工事と同時並行で届け出に関する手続きを進める必要があります。
設置工事と配線工事
設置工事の期間ですが、どれくらいの規模の作業を進めるかで、大きく異なります。設置工事の中で特別な基礎工事が必要となる場合や太陽光発電地を屋根材一体型などの建物に設置する場合は、工事期間が延びることがあります。
屋根置き型(陸屋根)の場合、下記の流れで太陽電池モジュールを設置していきます。
【太陽電池モジュールの設置手順一覧】
・墨出し
・基礎工事
・架台の取付け
・モジュールの取付け、モジュール間結線
・アレイ出力確認、アース工事
・アレイ出力線引出し
太陽電池モジュールの設置が完了したら、配線工事を行っていきます。パワーコンディショナーや接続箱、電力量計などを取り付けます。
電力会社や所轄官庁へ届け出を行う
設置工事や配線工事が終わったら、系統連系の協議や電力受給契約などの手続きを行っていきます。届け出には、太陽光発電設備の詳細に関する書類や電力受給契約に関する書類などが必要となるので、ひとつずつ準備していきましょう。
【手順5】稼働とメンテナンスを行う
システムの設置工事が終わったら、検査や稼働を行っていきます。
施行検査と引き渡し書類の確認
パワーコンディショナーや太陽電池アレイなどに破損がないかの目視点検が行われます。そして、測定試験や連系確認なども施行検査として実施します。施行検査が終わったら、引き渡し書類を受け取ります。
竣工検査成績書や取扱説明書などを引き渡し書類として受け取ることになるため、大切に管理してください。
稼働とメンテナンス
電力会社の立ち合うなか、システムを稼働させていきます。この段階で太陽光発電システムや産業用蓄電池システムに問題がないかを確認していきます。日常点検や定期点検を実施して、システムにトラブルがないかを調べます。
まとめ
太陽光発電・産業用蓄電池システムの設置をメーカーへ相談する
太陽光発電システムや産業用蓄電池システムの設置に、どれぐらいの時間がかかるかは、依頼者の施行規模によって異なるため明確な回答を出すことは難しいです。
そのため、具体的な設置期間を把握するためにも見積もりを出してみませんか。専門業者へ見積もりを出せば、工事期間や必要な金額について提案してもらえます。ぜひ、自家消費型太陽光発電体制を社内に導入していきましょう。
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